オンライン対応のゲームは、なぜ評価がばらつきやすいのか。514作品で調べた

2026年8月23日

友達と遊べるゲームって、なんだか安心感がありますよね。

一人で黙々と進めるより、誰かと一緒のほうが長続きしそうな気がします。 実際うちのデータでも、マルチ・協力プレイ対応の作品のほうが推定17時間、 シングル専用は推定15.6時間と、少し長く遊ばれています。

でも評価のほうはどうなんでしょう。実は逆の結果が出ました。

無料プレイの作品はそもそも遊び方の前提が違うので、有料作品514本だけで比べています。 マルチ・協力プレイに対応した231本と、シングルプレイ専用の283本です。

好評率、中央値でこれだけ違う

好評率の中央値
好評率の中央値
区分値(%)補足
マルチ・協力プレイ対応88231本
シングルプレイ専用93283本

出典: Steam のレビュー(レビュー2,000件以上・有料の514作品・2026年8月23日時点)

88% と 93%。5ポイントの差です。

数字だけ見ると小さく思えるかもしれません。 でも「めったにない当たり」で見ると、この差はもっとはっきりします。

「当たり」を引く確率が、2倍以上違う

好評率95%以上の割合
好評率95%以上の割合
区分値(%)補足
マルチ・協力プレイ対応1637本 / 231本
シングルプレイ専用33.996本 / 283本

出典: 同上

**16.0% 対 33.9%。**シングル専用のほうが2倍以上、当たりを引きやすいという計算です。

逆に「好評率70%未満」で見ても、同じ傾向が出ます。

好評率70%未満の割合
好評率70%未満の割合
区分値(%)補足
マルチ・協力プレイ対応1023本 / 231本
シングルプレイ専用4.914本 / 283本

出典: 同上

マルチ・協力プレイ対応は、低評価寄りの作品が約2倍多い。 高いほうにも低いほうにも、評価がばらつきやすいということです。

「遊ぶ時間」の個人差も、マルチのほうが大きい

うちは以前、同じゲームでも遊ぶ時間の個人差がある という記事を書きました。ここでも同じ計算をしてみます。

個人差(早めに終える人と真ん中の人の時間差)の中央値は、 マルチ・協力プレイ対応が2.06倍、シングル専用が1.79倍でした。

評価だけでなく、遊ぶ時間の長さも人によってばらつきやすい。 終わりが決まっていない作品が多いぶん、当然と言えば当然です。

高評価のマルチ・協力プレイ作品は、こんな顔ぶれ

Terraria のキーアート

Terraria

¥1,200 / 推定66.5時間 / 好評97% / 個人差2.45。マルチにも協力にも対応

66.5時間推定週末11回ぶん

スターデューバレー のキーアート

スターデューバレー

¥1,480 / 推定36.7時間 / 好評98% / 個人差2.55

36.7時間推定週末6回ぶん

バルダーズ・ゲート3 のキーアート

バルダーズ・ゲート3

¥8,499 / 推定87.5時間 / 好評97% / 個人差1.95

87.5時間推定週末15回ぶん(半年くらい)

3本とも好評97%以上です。ただし気づいた人もいるかもしれません。 どれも協力プレイが中心で、対戦(PvP)がメインではありません。

低評価寄りの作品は、対戦がメインのものが多い

バトルフィールド6 のキーアート

バトルフィールド6

¥9,800 / 推定39.4時間 / 好評64% / 個人差2.56

39.4時間推定週末7回ぶん

モンスターハンターワイルズ のキーアート

モンスターハンターワイルズ

¥4,990 / 推定43.3時間 / 好評49% / 個人差2.09

43.3時間推定週末7回ぶん

どちらも対戦・大規模マルチが軸の作品です。

正直に書いておくと、なぜこうなるのか、うちのデータだけでは断定できません。 サーバーの不安定さ、マッチングの偏り、バランス調整への不満、運営の対応など、 理由はいろいろ考えられます。うちが持っているのは「結果として評価が割れやすい」 という事実だけで、原因までは踏み込めません。

シングルでも低評価はある。逆も真ではありません

念のため、逆の例も出しておきます。

Starfield のキーアート

Starfield

¥6,050 / 推定37.7時間 / 好評57%。シングルプレイ専用

37.7時間推定週末6回ぶん

Starfield はシングルプレイ専用ですが、好評率57%です。 **「シングルなら安心」という話でもありません。**あくまで確率の傾向です。

まとめ

3つに整理します。

  1. **好評率95%以上の「当たり」は、シングル専用のほうが2倍以上出やすい。**16.0% 対 33.9%
  2. **好評率70%未満の「外れ」は、マルチ・協力プレイ対応のほうが約2倍多い。**10.0% 対 4.9%
  3. ただし**個々の作品では逆転がいくらでもある。**傾向であって、断定はできない

うちがオンライン対応のタイトルに光回線を紹介しているのは、この結果と関係があります。 対戦や協力プレイでの評価の乱れには、腕前や運営の問題だけでなく、 接続環境が影響しているケースもあるはずだからです。もちろんそれで すべて説明がつくとは思っていません。

最後に、この記事の数字の限界も書いておきます。 好評率は Steam のレビューを書いた人だけの集計で、書かずに遊んでいる人は入っていません。 「マルチ・協力プレイ対応」も Steam のカテゴリ表示にもとづく機械的な分類です。

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