Steam のセールが始まると、とりあえずウィッシュリストを開きますよね。
そこに「-80%」の赤いタグが並んでいると、なんだか買わないと損な気がしてくる。 気づいたらカートに3本入っていて、そのうち2本は積んだまま——という経験、たぶんあると思います。
でも、その「-80%」って本当にお得なんでしょうか。
400円でも、1時間で終わるなら1時間400円
2,000円のゲームが80%オフで400円。数字だけ見れば大勝利です。 でも1時間で終わったら、それは1時間400円ということになります。
一方、定価のまま1,200円のゲームが66時間遊べたら、1時間あたり18円。
割引率では、この差はまったく見えません。 うちはクリア時間のデータを持っているので、この比較ができます。
同じ値段なのに、1時間あたりは14倍ちがう
7,000〜9,500円。ほぼ同じ値段の棚を並べてみました。
| 区分 | 値(円) | 補足 |
|---|---|---|
| バルダーズ・ゲート3 | 97 | ¥8,499 / 87.5時間 |
| ELDEN RING | 130 | ¥9,020 / 69.2時間 |
| シヴィライゼーションVI | 162 | ¥7,000 / 43.3時間 |
| アサシン クリード オデッセイ | 525 | ¥9,240 / 17.6時間 |
| ゴーストリコン ブレイクポイント | 1,266 | ¥9,240 / 7.3時間 |
価格はほぼ同じなのに、1時間あたりでは14倍の開きがある。価格・クリア時間ともに取得時点の値。
財布から出る金額はほぼ同じ。なのに1時間あたりは14倍違います。

バルダーズ・ゲート3
87.5時間で¥97/時。この価格帯では断トツで時間あたりが安い。

アサシン クリード オデッセイ
同じ9,000円台でも17.6時間。1時間あたりは¥525で、5倍以上の差がつく。
もちろん、どちらが良いゲームかという話ではありません。 「同じ金額で、どれだけの時間が返ってくるか」が全然違う、というだけの話です。
時間あたりが安い作品
いま載っている中で、1時間あたりが安い順に並べるとこうなります。
| 作品 | 価格 | 推定クリア時間 | 1時間あたり |
|---|---|---|---|
| Melvor Idle | ¥480 | 94.3時間 | ¥5 |
| ファイナルファンタジーXIV | ¥2,420 | 323.1時間 | ¥7 |
| クッキークリッカー | ¥580 | 76.8時間 | ¥8 |
| Darkest Dungeon | ¥435 | 36.8時間 | ¥12 |
| Terraria | ¥1,200 | 66.5時間 | ¥18 |

Terraria
¥1,200で66.5時間。1時間あたり¥18は、娯楽としてかなり安い部類。
映画は1本2,000円くらいで2時間。1時間あたり1,000円です。 そう考えると、このへんの作品はとんでもなく安い。
ただ、ここは正直に書いておきます。 上位は放置系や運営型のタイトルばかりです。
こういうゲームは「終わり」がはっきりしないので、そもそも時間が伸びやすい。 数字自体は正しいのですが、性質の違うものを同じ物差しで測っている面はあります。 「安い順に買えばいい」という話ではありません。
この数字だけで選ばないでください
短いゲームが悪いわけでは、まったくありません。
2時間で心をぐちゃぐちゃにしてくる作品は、40時間だらだら遊ぶ作品より価値があることもある。 そういう1本に出会うために、ゲームを買っているところもありますよね。
実際、別の記事で調べたとおり、 クリア時間と評価にはまったく相関がありません。 時間あたりが高いからと避けていると、評価の高い短編を丸ごと逃すことになります。
この指標が効くのは、こういうときです。
- 予算が決まっていて、長く遊べる1本が欲しいとき
- 似た作品で迷っていて、最後のひと押しが欲しいとき
- 「セールだし」で勢い買いしそうなときに、一回だけ立ち止まるため
逆に「これが遊びたい」と心が決まっているなら、単価なんて気にしなくていいと思います。
セールページで並べ替えられます
セールページでは、セール中の作品を1時間あたりが安い順に並べています。
割引率順のセール情報サイトとは、まったく違う並びになります。 売れ行きでは30位以下の作品が、単価では1位に来ることもあるので、見比べてみてください。
クリア時間は Steam のレビューから算出した推定値です。価格は取得時点のもので、変動します。算出方法はこちら。